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 一般社団法人 自然科学書協会 
第65回フランクフルトブックフェア報告


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会場風景

 第65回フランクフルトブックフェア(FBF)が、ブラジルをテーマ国として、10月9日(水)~13日(日)の会期でフランクフルトメッセ会場にて開催されました。例年通り、STM出版社は4号館に集中、日本会場の定位置となった6号館、英語圏出版社が集まる8号館、と大きな変化はなく、それらの会場の人の動きから受けた印象も昨年に近いものでした。主催者発表による会期中入場者数は275,342人(昨年比6,411人減)とのことですが、雨模様の天候もあり、土日の一般客が少なかったのかもしれません。展示参加は100の国・地域から7,300社で、これは昨年と同様とのことです。日本からは30社3団体が出展、当協会では6号館の出版文化国際交流会と国際交流基金の日本共同ブースに、出版梓会、大学出版部協会と共に18の会員社から33点を展示しました。期間中、数社の海外出版社が展示書目の翻訳に興味を示し、原書出版社に照会されています。
 来年は、さらに多くの会員社からの出展が望まれます。会期後、展示出版物はサンクトペテルブルグの三笠宮文庫へ寄贈すべく手配が進められています。
 インターネットで世界中からあらゆる情報が入手できる今、ブックフェアの持つ意味も年々変化しつつありますが、毎年1回、世界中の出版界が何に注目して、どこを目指しているのか、実際に観て、聴いて、空気に触れることが出来るこのフェアは、古今東西、老若男女、出版に携わる者にとって、なによりも刺激を得られる場であることに変わりありません。ともすれば、時代は書籍の電子化から電子出版物の書籍化へと、出版の基本形態自体が移りつつあるとさえ感じられる昨今、次々と現れる出版界への新規参入者の存在がここFBFでも年毎に増してゆくのを感じます。出版社がしっかりと自らの立ち位置を確認・確保し、イニシアティブをもってそれを進歩発展させてゆくためにも、FBFの臨場感の中で得られるグローバルな生の情報と刺激は大いに役立つに違いないとの思いを新たにした5日間でした。

(販売・出展委員会副委員長 竹生修己)




         

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