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自然科学書協会講演会2012 開催報告



盛況のうちに終了いたしました。多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
 

内田麻理香先生 竹内薫先生

自然科学書協会講演会2012開催報告
 

 7月22日、東京都新宿区の日本出版クラブ会館にて、自然科学書協会講演会2012が、参加者106名を得て盛況のなか開催された。
 1つめの講演は、内田麻理香氏による「身近にあふれるサイエンス」。Web上で「カソウケン(家庭科学総合研究所)」を10年前から運営してきた講師らしく、家庭生活を科学するという視点から、今回はキッチンにあふれる科学を、さまざまな料理の実例をあげてお話しいただいた。
 野菜やくだものに含まれる天然の多糖類ペクチンの熱や水分と反応する性質を利用して調理や皮むきを上手に行なう方法や、タンパク質に熱や力が加わることで性質を変える「タンパク質の変性」を利用した、焼く、捏ねる、塩や砂糖を加えるなど、日常的に意識しない調理法が実は科学的な原理に基づいたものであることなど、何気ない身近に潜む科学を改めて意識させられる講演だった。
 2つめの講演は竹内薫氏による「宇宙はどうやってできたか、ブラックホールはどのようなものであるか」。つい最近、存在が確認されたと話題になった、物質に質量を与え宇宙生成の元になったといわれ、「神の粒子」とも呼ばれる「ヒッグス粒子」の理論や、タテ・ヨコの空間に時間軸を加えた「時空図」の考え方から宇宙を表した「宇宙図」の見方などを、最新の理論を交えながらていねいに説明された。
 また、「重力」に関連して、ニュートンからアインシュタイン、ホーキンスのそれぞれの考え方の違いや、現代宇宙論との対比も紹介。ブラックホールについてはいまだに直接観測されておらず、電波やエックス線の観測により発見されたとされているブラックホールはすべて「候補」であるといった、壮大な宇宙の実態を把握することの困難さを、ユーモアも交えながらお話しされた。
 今回の講師・内田氏、竹内氏とも、テレビ出演などにより知名度が高いためか事前参加申し込みが多く、開催日1週間前には会場の定員を超過するほど多くの方に本講演会に関心を持っていただけた。
 今回の講演内容は、「身近な科学」と「宇宙の科学」という対極的なテーマだったが、両講演とも会場から積極的な質問も出され、自然科学全般への関心の高さをうかがわせる講演会となった。また、講演会終了後の参加者アンケートも85%と回答が高く、「今後聴いてみたい講演内容」には実にさまざまな分野の要望が多数寄せられた。今後、アンケート結果の分析を通して、広報活動のひとつの柱である本講演会を、より魅力あるものとしていきたい。
 

(文責:広報委員会)

 
○日時:2012年7月22日(日) 13:30〜16:30
○場所:
 日本出版クラブ会館(東京都新宿区袋町6)3階「鳳凰の間」
 会場地図
○受講無料
○主催:一般社団法人 自然科学書協会
○後援:文部科学省
講演1:「身近にあふれるサイエンス」
内田麻理香(サイエンスコミュニケーター・サイエンスライター)
講演2:「宇宙はどうやってできたか、ブラックホールはどのようなものであるか」
竹内 薫(サイエンス作家)
○問合せ先:(社)自然科学書協会事務局E-mail:sec@nspa.or.jp
 

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